補聴器と補助金について

(1)補聴器と補助金について

補聴器の購入は健康保険や介護保険の適用とはならないため、原則として自己負担となりますが、障害者等級に該当する難聴の場合は、国から補助を受けることができます。

まずはご自身の難聴の程度が、障害者等級に該当しているかどうか、指定病院の耳鼻咽喉科で診察・検査を受けてください。障害者等級に該当する場合は、お住まいの役所で手続きをおこなうことで、身体障害者手帳が交付されます。

身体障害者手帳が交付されましたら、お住まいの役所で「補装具費支給券」の申請を行います。補聴器購入までの主な流れは、下記のようになります。

補助金を受けて補聴器を購入する流れ

  • 指定病院にて「補聴器支給の意見書」をもらう。
  • 意見書と手帳を持参して当店にお越しいただき、「見積書」を作成する。
  • お住まいの役所にある福祉課へ行き、「補聴器購入費給付申請書」を記載して、「補聴器支給の意見書」と「見積書」を提出する。
  • 役所による判定後「補装具費支給券」が郵送される。
  • 「補装具費支給券」と「印鑑」「自己負担金」を持参し、当店で補聴器を受け取る。

当社では、補助金についてのご説明やサポートもおこなっておりますので、お気軽にお近くの店舗へご相談ください。

(2)補聴器と医療費控除について

補聴器は立派な医療機器ですので、購入の際には、医療費控除を受けられる可能性があります。医療費控除を受けるための手順は下記のとおりです。

医療費控除を申請するまでの流れ

  • 補聴器相談医の資格を持つ耳鼻咽喉科の医師に診てもらう。
  • 補聴器相談医に「補聴器適合に関する診療情報提供書」を作成してもらう。
  • 補聴器販売店に「補聴器適合に関する診療情報提供書」を提出し、補聴器を購入する。
  • 補聴器販売店で「補聴器適合に関する診療情報提供書」の写しと補聴器購入費の領収書を受け取る。
  • 確定申告の際、医療費控除対象として申請する。

「補聴器適合に関する診療情報提供書」とは、患者さんの聴力や耳の状態を詳しく記したもので、補聴器相談医が作成する書類です。内容は下記の8点になります。

  • 耳科に関する医学情報
  • 純音聴力に関する情報
  • ことばの聞き取りに関する情報
  • 装用耳に関する情報
  • 難聴・補聴器に関する情報
  • 補聴器の選択・調整に当たって特に留意すること
  • 現在使用中補聴器の問題点
  • その他の情報

このうち、5の項目の中にある、補聴器を必要とする主な場面で【 医師等による診療や治療を受けるために必ず必要 】にチェックが入っていないと、医療費控除の申請が出来ませんのでご注意ください。チェックが入るかどうかは補聴器相談医の判断になります。

医療費控除を受ける場合、上記の補聴器相談医への受診と共に、認定補聴器技能者への相談も必須となります。当社は、すべての店舗に認定補聴器技能者が在籍していますので、安心してご相談ください。