体温計のピピッという音、聞こえていますか?
少し前の体温計だとピピッと同じ音程でなっていたそうなのですが、
最近の体温計はピポピポと高い音と低い音を組み合わせた電子音になって
聞きやすくなっているそうです。
仕事上大切なアラーム音などが聞き取りづらくお困りの方もいらっしゃると思います。補聴器をつけることによって聞こえるようになる事もあれば、聴力によっては、
通常の補聴器の調整では、どんなに高周波の音を上げても聞き取れない方もあります。
そのような方には、数年前から補聴器に搭載される事が多くなった「周波数移行機能」
を使って調整をします。(メーカーによって呼び方が違います)
これは、聞き取ることができない高い音を、聞こえる範囲の低い音に変換する機能。
例えていうなら、ピアノの高いドの音を、低いソの音に変えて聞くような感じです。
あまり出番のない機能なのですが、役に立つときにはものすごく役に立ちます。
以前、全盲のお客様が『信号機が「通りゃんせ」だと聞こえていたのだけど、ピヨピヨに変わったら聞こえなくなって・・・』と仰いました。
なんでも、最近は「通りゃんせ」や音楽が鳴る信号が減って、ほとんどがピヨピヨカッコーになっているのだそう。
ちなみに、ピヨピヨは東西方向、カッコーは南北方向の青信号を知らせているのだそうです。
このお客様の場合、日常会話は補聴器をつければ問題なくできられるのですが、
高周波の聴力がとても落ちておられるため、信号機のピヨが聞き取れないのです。
そこで、この周波数移行機能を使い、高い音を少し低めに変換できるよう設定してみました。
結果は、聞こえなかったピヨが聞こえるようになり、外出が怖くなくなったと言われました。私自身、それまで信号の事を気にしていなかったので本当に勉強になりました。
補聴器には、たくさんの機能がついていますが、その機能を設定するのは、
私たち補聴器のプロの仕事なのです。
購入前のカウンセリングはもちろん、ご購入後もお客様との会話の中からお困りの事がわかり、「それだったらこの機能が役に立ちそうだ」と調整をすることも多々あります。
使用しているうちに気になる事や困ったことが出てきたら、遠慮せずに相談してください。
熊本店 岩永
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