ちょっと田舎の、森に囲まれたお客様のお宅にて。
補聴器をお渡しして3ヶ月後の、春のお話。
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お客様の家に、点検と調整に行った所、
お客様「補聴器買った後、友達としゃべってたら、友達の声が大きくてねぇ。」
「で、『補聴器買ったのよ』って言ったら、『あらそう』って言われて、そこから
急に声が小さくなったの、今まで私が耳遠いからって、ずっと大きな声出してた
みたい。知らなかったわ。」
と楽しそうに語られる。
私 「補聴器がお役に立っているようでうれしいです。」
(珍しいケースだな、無言で声量を修正するお客様か、かっこいいな・・)
と、お友達の方に関心しました。
その後、点検や、調整をして帰ろうとした時に、お客様から、
お客様「ところで、今年ね、鳥が帰ってきたのよ!」
私 「はい?」
お客様「ここ数年ね、この辺りは鳥がいなくなってたのよ!」
「でもね、今年は帰ってきたのよ!」
と嬉しそうにお話。私は、このあたりの地理に詳しくなかったので
私 「へー、そんな事があったんですか、知りませんでした。」と答えて帰路へ。
帰り道、運転しながら、
私 「この辺り、緑いっぱいなのに、鳥がいなかったのか・・・」
「へー、何でだろう?・・・」
「周り一面が森なんだが・・・」
「・・・」
私 「あ!そっか、今年は補聴器買ったから鳥の声が聞こえたんだ!」
「いなくなった、と勘違いしてたんだ。」
「鳥の声が聞こえない」、と言う方は多いのですが、「いなくなった」と表現されたのが
初めてだったので、分かりませんでした。
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笑顔で、とても嬉しそうに「鳥が帰ってきた」と言われたので、
ぞの後も「勘違いです」とは指摘できず、
車の中で悩んだのが懐かしい思い出。
熊本店 小坂