3月7日に日経新聞WEB版に掲載された「慶大、認知症のリスクとなり得る聴力レベルを解明」という記事をご覧になりましたか?
”認知症のリスクとなり得る聴力レベルを解明””
”-どのくらいの聴力から認知症予防として補聴器を始めた方が良いか-””
と、センセーショナルな文字がならびます。
以前より、難聴は認知症の予防可能な最大のリスク因子であるといわれてきました。
ですが、どの程度の難聴になったら認知症予防として補聴器をすべきなのか、ということはこれまで分かっておらず、知らぬ間に認知症のリスクを抱えながら生活してしまう可能性がありました。
今回発表された慶應義塾大学の研究チームが行った調査によると、聴力がある一定のレベルを超えると、認知症のリスクが高くなることがわかったそうです。 新しい指標となりそうですね。
ある一定のレベルとは?
この研究は、55歳以上の難聴の人たちを対象に行われました。研究チームは、補聴器を使っていないグループと、長期間使い続けているグループに分けて、聴力と認知機能の関係を調べました。
その結果、聴力が38.75dB HLを超えた場合、認知症のリスクが高くなることが分かりました。
でも、興味深いことに、補聴器を3年以上使い続けている人たちは、聴力と認知機能に関してリスクがほとんど見られなかったそうです。
難聴は加齢とともに進行することが多いですが、もし聴力に不安があれば、早めに専門医に相談してみましょう。
認知症は早期発見と予防が重要です。今からできる認知症予防を始めてみるのも一つの方法です!
この研究成果は、2025年2月24日に「NPJ Aging」という雑誌に発表されたそうです。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
補聴器をお試しされたい方はぜひ当店にお越しください。
岩永