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oticon社の「スピーチガード」について


 当社では複数の補聴器メーカーを取り扱っております。なので、メーカー毎の補聴器の音の違いを聞き比べたり、カタログを見比べたりすることができます。




 音を聞き比べたり、カタログを熟読していると、各メーカーの機能の違いや特徴などが見えてきます。ただ、総合カタログに書いてある機能説明は、数行しか書かれていないことが多いので、一般の方が各機能が意味するところを細かく理解するのは難しく、すべて理解するには補聴器の知識と歴史を知っていないと難しいでしょう。特にここ最近のカタログの機能を理解するには、10年分の知識が無いと理解できないのではないか?と個人的に考えます。




 そこで今日は、oticon社製品で、私が好きな機能について語りたいと思います。




 oticon社は、テクノロジーの先駆者を自負する会社と名乗る通り、他社にはない、独自技術が多い会社です。今特に宣伝されているのが、「指向性を制限しない360度の聞こえ」そして「補聴器専用DNN(最新人工知能)搭載」という点なのです。しかし今回私が語りたい機能は、その二つではなく、「スピーチガード」という機能です。




 2010年に登場したこの機能は、説明がとても難しいのですが、大雑把に言うと「会話をはっきりさせるため」の機能です。従来の補聴器は、大きい音は一定に圧縮して少しだけ大きくします。しかしそれでは言葉の輪郭がぼやけてしまうので、「スピーチガード」は、「フローティング・リニア・ゲイン」という考え方で、増幅を変更し、声のリズムやアクセントも分かるようにして言葉の輪郭をはっきりしています。




 oticon社独自のこの技術は「スピーチガードE」→「スピーチガードLX」と進化し、2015年には「小声強調機能」も加わって、言葉をはっきりさせる能力はどんどん進化しました。しかし、現在は、「モアサウンドインテリジェンス2.0」「モアサウンドアンプリファイア2.0」という機能に統合されてしまい、「スピーチガード」という言葉が最新機種から消えてしまいました。やっていることは「スピーチガード」の進化とも言えるのですが、最新カタログでは機能説明が3行の文字しかないため、最新カタログだけ見て理解は難しいと思います。




 ということで、最新カタログを見ていたら、「スピーチガード」の言葉が消えていることに気づいたので語ってみました。




 今、補聴器を検討されている方の中には、カタログを読んで勉強されている方もいらっしゃると思います。読んでもよくわからない、と感じるのは上記の通り当然ですので、疑問を感じたら、ぜひ当店にご来店くださいませ。ご説明、そして、お客様に最適な補聴器をお探しいたします。








熊本  小坂




 




 




 

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