こんにちは。小倉店の迫田です。
今日は、先日読んだ記事を紹介します。
聖路加国際病院名誉院長だった日野原重明先生(去年7月18日に105歳で亡くなられました)の著書の中に「老人性難聴は老人を言葉の世界から追いやり、孤独にします。言葉がわからないと、つい外出を嫌い、自閉的に振舞います。そこで老人には言葉が把握できる程度の声の大きさと、間をおいて歯切れよく耳近くで語りかける努力が語りかける側に必要となります。」
著者は「見る」「聞く」「言う」の3つの感覚を失いながらも素晴らしい教育者となったヘレン・ケラーが「自分が失った感覚の中で何か一つ与えられるとなったら、私は聴力を取りたい」と語ったエピソードを紹介します。
そして人の声は愛情をじかに伝えると訴え「テレビを音なしで見るよりも画像のないラジオを聞く方がはるかに奥深いものを含んでいるのではないでしょうか。老人に話しかける側の細かく配慮された言動が増幅器のごとく受ける老人の聴力を高めるのです」と述べています。