補聴器のプロの中でも、意外と知られていない事です。
メーカーによって細かい数字は違いますが、充電時の動作環境条件は以下のように決まっています。
oticon製 5℃~40℃
Phonak製 5℃~40℃
widex製 5℃~35℃
Signia製 10℃~35℃
Resound製 0℃~30℃
取扱説明書を見ると上記のようになっています。どのメーカーも大体同じくらいと考えて良いと思います。
oticon製の取扱説明書が細かく書いてあったのでよく見ると、
5℃より低い 低温のため充電しない
5℃~15℃ 充電の停滞。補聴器の充電には最長で6時間かかります
15℃~35℃ 最適な充電温度。補聴器の充電には最長で2時間かかります
35℃~40℃ 充電の停滞。補聴器の充電には最長で6時間かかります
40℃より高い 高温のため充電しない
となっていました。またトラブルシューティングを見ると、充電器の温度が低すぎると
「充電器のLEDが短く3回オレンジ色に点滅する」症状が出ることもあるそうです。
長年補聴器は『空気電池式』のみでした。しかし新技術により『充電式』が誕生し、ここ数年で一気に充電式補聴器が増えました。しかし、『充電式」はここ数年で広まったため、細かい仕様はあまり知られていません。私も、寒い地域のお客様から充電不良の連絡があるまで知りませんでした。もしも冬場で「最近充電がうまくいかない」状況になったら『寒すぎるから』かもしれません。その時はまず温めてください。
熊本 小坂