「絶対聞こえないと困る日は、朝、電池を新品に替える」
先日私が衝撃を受けた言葉です。
まずはこれをご覧ください。これは各メーカーの同サイズの充電式、電池式の「電池寿命(連続装用時間)」をそれぞれ並べたものです。
充電式 電池式
oticon製 24 105
widex製 20 150
Resound製 30 150
Starkey製 24 110
unitron製 24 78
ここで注目すべきなのは充電式の電池寿命!見て頂いた通り、充電式は全てのメーカーの品で理論上2日もたないのです。一晩、充電を忘れたら、次の日の夕方のは切れるかもしれません。というわけで電池寿命を考えたら、電池式の方が優秀である!と、私は今まで思っていたのです、
電池式を長年お使いの方から冒頭の一言を言われて考えが変わりました。
「絶対聞こえないと困る日は、朝、電池を新品に替える」
他の方からも「ドラマの良い所で電池が切れた」と言われたこともあります。だから一日中補聴器が切れてほしくない日は新品にしないと不安になります。
当たり前のことですが、電池式は電池が切れたら交換するものです、使用1週間か10日後か、電池切れが起きるのです。これって、「充電式は一晩充電忘れたらその日に切れる」と変わらないのでは?と気づきました。このことから、お客様が補聴器の電池に求める能力を考え直しました。
求める能力は、「一日中、起きてる時間、実際には15時間切れないようにしなさい!」なんです。この条件だったら、電池式だと「そろそろ切れるかも?」となる為、むしろ充電式のほうが優秀なのです。
「絶対聞こえないと困る日は、朝、電池を新品に替える」←充電式ならこんな事しないでいいんだ!と気づいた時は衝撃でした。頭が充電式否定派に少し凝り固まっていたことに反省。
熊本 小坂