豪雨から一転、梅雨が明けて、本格的な夏が始まりました。
急に夜も寝苦しくなってきましたので、熱中症にはみなさまもくれぐれもお気をつけください。
さて、今回も前回に引き続きお客様からのお便りのご紹介です。
”永い間迷いに迷いぬいた末、やっとの思いで辿りついた補聴器。
予想外の効果に唖然。無音の日々から様々な音を取り戻し自然な生活を過ごす事が出来、今更の様ですが何故もっと早くその気にならなかったかと後悔しております。
今では片時もはなす事が出来ないほど貴重な存在になっております。
一人一人異なり大変困難な作業と思いますが、こちらの要望に応えて頂き感謝感激です。”
Iさま、お手紙ありがとうございました。
Iさまが補聴器を装用されるまで、非常に迷われたお気持ちがひしひしと伝わりました。
私たちのところにご来店される方は、ほとんどの方が迷われてご相談に来られます。
少し古い資料になりますが、聞こえづらいと感じてから補聴器を装用するまで平均して8年以上かかると言われていました。※「補聴器供給システムの在り方に関する研究」1年次報告書(2002年3月)
まず難聴を受け入れることに抵抗があり、次に補聴器を装用することに抵抗があり・・・
私の個人的な意見ではありますが、8年間聞こえづらい状況を我慢して生活することはどんなに大変なんだろうと思ってしまいます。
会話が分からなければ、聞き返しをしなければなりませんし、聞き返しができない状況であれば、分からないまま”分かったフリ”をしないといけないかもしれません。
恐らくそういう状況が続けば、会話がストレスとなり楽しめなくなると思うのです。
親しい友達や家族であっても、ストレスを感じれば会話をする機会が減るかもしれません。
だからこそ8年間我慢するのではなく、会話に不便を感じ始めたその時に、ぜひ補聴器の装用を真剣に、また前向きに考えてほしいと思っています。
補聴器は安いものではありませんし、慣れるまでも大変に思われることもあるかもしれませんが、家族やお知り合いとの会話を楽しめる時間を考えればそれだけの価値は十分にあると信じています。
私たちの仕事は補聴器という”器”に聞こえの付加価値をつけることだと考えています。
これからもお客様に補聴器をつけて良かったと喜んでい頂けるように、できる限りのサポートをしていきます。