読書が趣味の博多店立石です。小説や実用書、ビジネス書に漫画と幅広く読んでいますが、近ごろでは小説や漫画が原作のドラマやアニメもよく見ています。よく知っている小説や漫画を原作にしたドラマやアニメを見ていて「えっ!?」っと感じることがしばしばあるのですが・・・『登場人物の名前を間違って覚えてたー!』ということに気付くことがあります。
文章で読んでいるときには見落としていた読み間違いに、音として聞くことで初めて気づくってことありませんか?ひとたび思い込んでしまうと間違いって気づかないものなんですね。このような思い違いってどなたにも起きることのようです。
まずは以下の文を読んでみてください。
すぐに違和感を感じたひともいれば、文章の最後まで読んでも違和感に気付かないひともいるかもしれませんね。パッと見たところ、ふつうの年始の挨拶ですが、よくよく見ると文字の並び順がおかしいことに気づきませんか?ピンとこないひともいると思いますので、それでは赤で色分けしてみますね。
すべての間違いに気づくことはできていましたか?
このような間違った文字の並びでも脳が勝手に予測と補正して文章として読めてしまう現象を「タイポグリセミア現象」といいます。人間の脳は、過去の経験をもとにして、無意識のうちに文章の予測や補正をしてくれる働きがあるそうです。
言葉の聞き取りでも、脳は似たような働きをすることがあります。ご自身は正しく聞き取っているつもりでも、周りのひとから見ると意味を間違って捉えてしまい、会話がちぐはぐになることが、難聴のひとにはしばしば起こります。
ご自身が気づかないうちに、ハッキリと聞き取れない音を脳は予測して補正していることがあり、そのようなときは本人でさえ気づけていないことが多いようです。
まずはご本人に難聴を気付いてもらい、聞き取れていない言葉があることを自覚してもらうことが大切です。難聴は「き」や「さ」や「つ」など特定の言葉が聞き取りにくくなることから始まります。会話の一部分だけが聞き取りにくいだけでは、脳の予測する働きによって、本人は聞き取れていないことに気づかないことも・・・。
難聴の兆候は、周りの方から気づかれる事が多いです。もしご家族様で、会話の一部分で聞き違いや聞き返しが見られたら、早めにご相談ください。岩永補聴器では、小さな音の聞き取りだけでなく、言葉の聞き取りも確認したうえで、、その方にあった最良の補聴器をご提案しています。