先日出席した補聴器の勉強会で、耳鼻科の医師による講義があったのですが、その中で
おたふくかぜによる難聴(ムンプス難聴)のお話がありました。
おたふくかぜと言うと、子供がかかる病気のイメージですが、免疫の無い大人でもかかる事があり、合併症として片耳、(まれに両耳)の高度~重度の感音性難聴となることがあります。
しかもムンプス難聴の有効な治療法はまだないそうです。
昨年のNHK朝ドラ「半分青い」の主人公もおたふく風邪で片方の耳が聞こえなくなったという設定でしたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
以前はおたふく風邪にかかった人の1,000人に1人が難聴になると言われていましたが、昨年発表された千葉県の小児科医藤森誠先生らの調査によると、おたふく風邪にかかった人の
282人に1人が合併症で難聴になっていたとの発表もあります。
講義をされた先生が「難聴を予防するのは難しい事ですが、おたふくかぜによる難聴は予防接種を受ける事によって予防ができます」と仰っていました。
日本ではおたふく風邪の予防接種が任意で有料の為、接種率が約40%と低く、そのため大規模に流行する可能性もあるそうです。
大人でも予防接種は可能だそうですので、今まで予防接種をうけたことない方や、かかった事がない方は、考えてみてはいかがでしょうか。
このワクチンにはまれに起こるワクチンウイルスによるものと疑われる副作用がありますので,そのことをよく理解したうえで,接種の際は医師と相談の上ワクチン接種を受けるようにして下さい
岩永補聴器熊本店 岩永