思い出深いお客様の話をひとつ。
40代の女性の方で、何年も、他店で購入した耳掛け型補聴器を
使っておられたのですが、「新しい補聴器が良かったら買いたい」
との事で、ご自宅におじゃまして、試聴していた時の事です。
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お客様 「電話取るときは補聴器外さないといけないのよねー。」
私 「新しい補聴器なら、そのまま電話取れますよ。」
お客様 「・・・・・・はぁっ?」(露骨に疑いの眼差しで私を見ながら)
私 「まあ、実際に試してください。」と受話器を渡す
お客様、めちゃくちゃ疑いながら、受話器を耳に当てる。その直後、
お客様 「聞こえる、・・・・・・・・・・・・」と、号泣。
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私も、色々な計算の元、「この方は補聴器を着けたまま電話が聞こえる」
と、自信はありましたが、涙が出るほど喜ばれるとは思わなかったので、
驚きました。話を聞いてみると、
「周りに補聴器を着けていると知られたくなかったが、電話を取るたびに
補聴器を外さないといけなかったので、見られてしまって辛かった。」そうで、
涙を流しながら話される姿を見ていると、今までどれだけ辛かったのかが
伝わってきて、もらい泣きしそうになりました。
もちろん新しい補聴器を購入して、調子良く使って頂いています。
このお客様から、『お客様に喜んで頂く事の嬉しさ、お役に立てる嬉しさ』
を強く学んだと感じます。改めて感謝を。
熊本店 小坂