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補聴器ランキング【2025年2月現在】最近人気の補聴器とは?






補聴器を考える時、どんな補聴器があるんだろう?どの補聴器が人気なんだろう?と気になる方は多いと思います。
今回は、そんな方のために【人気の補聴器ランキング】のお話をいたします。




目次
補聴器を人気でランキング分けすることは難しい
どの補聴器が人気かを決めることはできないが、どの種類の補聴器がよく売れているかは分かる
2023年、出荷台数が最も多い補聴器とは?
2023年、出荷台数が2番目に多い補聴器は?
その他の種類はどうか?
おまけ 補聴器出荷台数の推移
まとめ




補聴器を人気でランキング分けすることは難しい




そもそも論になってしまいますが、補聴器を人気でランキング分けするのは非常に困難です。
なぜなら
① 一般向けに補聴器の出荷台数を個別で開示しているメーカーは無い
② 人によって聞こえは千差万別で、同じ補聴器でも合う合わないがある
③ 販売店によって、お薦めする補聴器は違う

からです。


世界で一番購入されている補聴器はこれです!と明確に言える根拠があればまだ良いのですが、そんな情報はどこにもありません。
また、ランキング分けを難しくしている要因として、【聞こえ】【使い勝手】【耳の形】【要望】などが人によって大きく違うことも挙げられます。

『雑音がしないってネットのコメントで書いてあったのに、自分が付けてみると色んな音がとても煩い!』など、人の意見が当てはまらないんですね。ですから、簡単に人気とかお薦めとか言えない。
お店やスタッフによってもお薦めする補聴器が変わるので猶更ですね。


この様に、補聴器はランキング分けするのがとても難しいのが実情です。

では、全くそのような情報が無いかというとそうではありません。
以下でご説明します。




どの補聴器が人気かを決めることはできないが
どの種類の補聴器がよく売れているかはわかる




補聴器メーカーはさまざまあり、どの補聴器がよく売れているかの明確なデータはありません。
しかし、どの種類の補聴器がよく売れているかが分かるデータはあるんですね。

車で例えると『どの車が一番売れているかは分からないけど、国内ではセダンが一番売れています。』みたいな感じです。
その根拠となるのが【一般社団法人 補聴器工業会】が毎年公開している、補聴器の年別国内出荷台数のデータです。

一般社団法人 補聴器工業会は、国内で補聴器を販売している主要補聴器メーカー11社が加盟しており、1990年から毎年補聴器の国内出荷台数を公開しています。
こちらのデータを見ることで、現在どの種類の補聴器がよく出荷されているか(売れているか)知ることができます。


それでは、どの種類の補聴器がよく売れているのか早速見ていきましょう。(最新情報は2023年版)




2023年、出荷台数が最も多い補聴器とは?




補聴器工業会が公開している国内出荷台数データによると、2023年にもっとも多く出荷されている補聴器は耳かけ型補聴器です。




耳かけ型補聴器(左は外耳道レシーバータイプ、右側はBTEタイプ)




2023年に出荷された補聴器は全部で652,141台。
その内、397,895台が耳かけ型です。
全体の約61%が耳かけ型補聴器となり、現在国内で最も売れている種類の補聴器と言っても問題ないでしょう。




耳かけ型補聴器がよく売れているのは、以下のような理由が考察されます。
1:見えにくい
2:充電タイプが多い
3:Bluetooth付でスマートフォンとダイレクトストリーミング可能なものも多い
4:軽度難聴の方も違和感が出にくく慣れやすい
5:補聴器店で試聴できる補聴器は耳かけ型が多いため、試聴して良かった補聴器をそのまま注文する




他にあるかもしれませんが、普段補聴器販売に携わっている私がパッと思いつくのはこの辺りでしょうか。
耳かけ型は耳にかける補聴器のため、眼鏡やマスクに干渉してしまう、というデメリットがあります。
そのためコロナ禍では少し嫌煙されがちでしたが、コロナが落ち着きマスクの制限が減った今では【見えにくい】【充電】【スマートフォンと直接通信で電話などが聞きやすい】など、これらのメリットを重視されて、最近選ばれる方が増えているように思います。




補聴器の種類については、こちらでも簡単に解説しています。




補聴器メーカー[オーティコン] 耳かけ型補聴器【インテント】




2023年、出荷台数が2番目に多い補聴器は?




では、2番目に多い補聴器は何でしょうか?
それは耳穴型補聴器で、2023年の出荷台数は244,004台となり、全体の約37%を占めています。
耳穴型は、一人ひとりの耳の形に合わせて製作するオーダーメイド耳の形に関係ない既製品の2つがあり、
オーダーメイドの出荷台数は199,059台、既製耳穴型は44,945台と、オーダーメイドの方がよく売れていることが分かります。
これは、既製耳穴型を取り扱っているメーカーが少ないことが要因だと思いますが、耳穴型補聴器の購入を検討されている方は、専門スタッフの話をよく聞いて自分に合っている方を選びましょう。




オーダーメイド耳穴型補聴器(左はCICタイプ、右はITEタイプ)




耳穴型補聴器には以下のメリットがあります。
① 耳にかけないので、眼鏡やマスクの邪魔にならない
② オーダーメイドの耳穴型は耳の方にピタッと収まるので落ちにくい
③ 髪の毛から垂れる汗の影響も少ないので、運動される方にも便利
④ 本当に小さい形状のものは外から殆ど見えない




これらのメリットの中で、特筆すべきは眼鏡やマスクの邪魔にならない、だと思います。
マスクはつけるつけないを選べますが、眼鏡は人によってはかけない選択肢がありません。
もちろん、眼鏡やマスクをした上で補聴器をつけて全く問題ないと言われる方も多くいらっしゃいますが
もし少しでも不安を覚えるようでしたら耳穴型は良い選択肢となるかもしれません。




その他の種類はどうか?




現在、補聴器は耳かけ型と耳穴型の大きく2種類に分かれており、2つのシェアを足すと約98%になります。
つまり、単純に考えると100人中98人は耳あな型か耳穴型どちらかを選ばれているということですね。
どんな補聴器が良いかな?と考えられている方は、耳かけ型か耳穴型を選ばれれば間違い無いと思います。

では、残りの2%はどんな補聴器なのでしょうか?
それは、ポケット型と眼鏡型と呼ばれる補聴器になります。
2023年のそれぞれの出荷台数は以下の通りで、とても少ないです。
ポケット型:2023年出荷台数 9,997台
眼鏡型  :2023年出荷台数 245台




理由は、極一部のメーカーしか取り扱っていないことと、この補聴器じゃないと合わないという人がとても少ないからです。
ただ、ポケット型は障害者総合支援法による補装具費補助の対象となっており、聴覚による身体障害者手帳をお持ちの方は、耳鼻科医師の診断結果によってはポケット型補聴器を購入することがあるかもしれません。




ポケット型補聴器




眼鏡型補聴器




おまけ 補聴器出荷台数の推移




おまけの内容になりますが、補聴器の出荷台数の推移がこちらです。
1990年から10年毎に記載しています。
※耳穴型はオーダーメイド耳穴型のことです。

◎1990年
耳かけ型:151,501台 ポケット型:76,485台 眼鏡型:4,225台 耳穴型:40,391台 既製耳穴型:28,576台

◎2000年
耳かけ型:156,935台 ポケット型:56,940台 眼鏡型:1,630台 耳穴型:180,161台 既製耳穴型:18,070台

◎2010年
耳かけ型:234,993台 ポケット型:41,329台 眼鏡型:669台 耳穴型:190,588台 既製耳穴型:13,282台

◎2020年
耳かけ型:375,435台 ポケット型:15,861台 眼鏡型:319台 耳穴型:148,788台 既製耳穴型:22,854台

◎2023年
耳かけ型:397,895台 ポケット型:9,997台 眼鏡型:245台 耳穴型:199,059台 既製耳穴型:44,945台




時代に合わせて補聴器も進歩し、台数のシェが大きく変化していますね。
特に、耳かけ型の伸びは大きくなっています。これは上の解説でも書いていますが【見えにくい】【音漏れしにくくなった】【違和感が少ない】【充電】【スマートフォンと接続可能】が大きな要因になっていると私は思っています。
既製耳穴型の台数が伸びてきたのは、ワイヤレスイヤホンが最近特に身近になったことと関係があるのでしょうか。
今後の補聴器の発展がとても楽しみですね。




まとめ




補聴器工業会の公開データでは、耳かけ型補聴器のシェアが約61%、耳穴型補聴器のシェアが約37%となり、よく売れているのは耳かけ型だと分かります。
耳かけ型補聴器は、Bluetoothが標準搭載されているものも増えてきており、スマートフォンとの親和性も良く、今後もシェアを伸ばしていくことが予想されています。

【最後に大事なこと】
ここまで記事を書いてきましたが、人によって補聴器の使い勝手や優先すべきものは変わります。
聞こえや耳の形状で、他の人が良いと言っている補聴器が使いにくい可能性もあります。
補聴器選びに失敗しても意見をしていた人は責任を取ってくれません。
大事なのは、周りの声やレビューに流されず、ご自身で専門家の意見に耳を傾け試聴をし、納得して決められることだと思います。








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岩永補聴器ヒアリングデザイン博多店は、長年福岡市で補聴器を販売している岩永補聴器グループの補聴器専門店です。
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