耳穴補聴器や耳型耳栓などをよーく見ていただくと、小さい穴が開いているのですが
この穴何のためにあいているのでしょうか?
この穴は「ベント」と呼びます。
小さな穴ですが、補聴器のベントには
・耳の中と外の空気の通気
・閉塞感、こもり感の軽減
・咀嚼音(物をかむときの音)の軽減
・自分の声の響きの軽減
・生の音を聞く
などの役割があります。この小さな穴があるかないかで、とても大きく変わります。
では、大きければ大きいほど良いのか?というと、そういうわけでもなく、大きすぎても聴力に合っていなければ、音量感が不足してしまったり、ハウリングの原因になったり、補聴器の形そのものが大きくなってしまったりします。(最初は良くても先々でということまで考えます)
岩永補聴器グループでは、耳穴式補聴器を作成する際にはこのベントの大きさも、お客様の聴力や耳の形に合わせて、ミリ単位で指定してメーカーで作成してもらいます。(ベントは大きさだけではなく、長さも影響します)
私たちはプロとして実際にお客様の試聴の結果やご希望・ご要望やお耳の中の状態など実際に見ていますので、より正確に判断できます。
小さいけれども大きなこだわりの一つです。
ある日、他のスタッフが耳穴補聴器をご注文いただいた際、ベントの大きさに少し迷うところがあり
「店長、ベントはどうしましょう?」と質問がありました。
「できるだけ小さめがいいかもしれませんね」と答えたら、お客様の奥様が
「ちょうどお昼時だもんねー」と言われ、私たちは「ん???」ときょとん。
奥様は、スタッフが私にお昼の「弁当」の相談をしたのだと思ったそうで、皆で大爆笑でした。
補聴器のことなら岩永補聴器グループ各店にお任せください。
熊本店 岩永